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2-07-2: 定常波 <例題>

形の等しい2つの波が\(+V,-V\)」の状況ならば、定常波に関する出題だと見抜きましょう

例題 

 図のように、向かい合わせに置かれた二つのスピーカーSとSが発振器に接続され同一の振動数\(f\)の音波を発している。SとSを結ぶ直線上で音波を観測したところ、音の大きさが小さくなる場所が等間隔\(d\)で存在した。音波の振動数が\(f\)=300Hz、空気中の音速が\(V\)=342m/sであったとき、間隔は何mか。最も適当な数値を、次の①~④のうちから一つ選べ。
① 0.28  ② 0.57  ③ 1.14  ④ 2.28 

解答・解説 

( 「同一の振動数\(f\)」とあるので、起こっている現象は2-08-1で扱ううなりではない。なぜなら、うなりは振動数の異なる2つの音波が重なり合うと起きるから。 )
 ここでは、SとSから発せられた「形の等しい2つの波が\(+V\),\(-V\)」で重なって、定常波が立っている。もちろん振幅の大きい腹で音が大きく聞こえる。2-07-1でやった通り「腹と腹の間隔は\(\frac{1}{2} \)波長」だから、
\(\displaystyle d=\frac{\lambda}{2}=\frac{V}{2f}=\frac{342\text{ m/s} }{2×300\text{ Hz} } =0.57\text{ m} \)     ②

Posted by AKJ