1-03-1: 等加速度直線運動
等加速度直線運動の公式は便利だから、覚えて、自在に使いこなせるようにしておきましょう!
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ポイント
・ 初期条件(初速度v_0、初期位置x_0)をしっかり押さえる
・ 等加速度直線運動の公式 運動開始からの時間t、加速度aとして
速度v=v_0+at (1)
位置\displaystyle x=x_0+v_0t+\frac{1}{2}at^2 (2)
図1で0sでの速度を初速度v_0、位置を初期位置x_0といい、v_0とx_0をまとめて初期条件という。どんな運動でも、初期条件をしっかり押さえることはとても大切だ。

単元タイトルの等加速度直線運動とは、その名の通り、加速度が一定のままの運動。加速度a=v-tグラフの傾きだから、傾きが一定値aの図2のようなv-tグラフになる。縦軸の速度vが一定の割合で増えつつ加速していく様子を表したグラフだ。

ポイントにまとめた等加速度の公式(1)、(2)の証明をしよう。
(1): 図3の四角の囲みに注意しつつ縦軸を見ると、v=v_0加えることのat、つまり(1)式がすぐ証明される。
(2): v-tグラフの面積=変位(1-02-1)だから、
図1の変位x-x_0=図3の(ⓐの面積)+(ⓑの面積)=v_0t+t×at÷2
∴ \displaystyle x=x_0+v_0t+\frac{1}{2}at^2 よって証明された。

この公式(2)は、速度が一定のままの「等速」直線運動と比較すると覚えやすい(図4)。

「等速」の場合は、変位x-x_0=図4の©の面積=v_0t これは要は[m]=速度×時間 という意味。
∴ x=x_0+v_0t (3)
(3)式「等速」と比べて、(2)式「等加速度」の方が右辺が\frac{1}{2}at^2 だけ多いのは、加速している分だけ変位が多い、と理解すればよい。しかも、多い分は図3の三角形ⓑの面積だから、底辺×高さ÷2の \frac{1}{2} が付く公式というわけである。