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1-02-2: v-tグラフ <例題>

問題を実際に解いてみることは、理解を深めるための絶好のチャンスです                  

例題 

 時刻\(t=0\)に出発して一直線上を運動する物体がある。出発点を原点とし、物体の運動方向に沿って\(x\)軸を取る。図1のグラフは、物体の速度\(v\)と時間\(t\)の関係を示したものである。
問1 物体の加速度\(a\)と時間\(t\)の関係をグラフに表せ。
問2 時刻 \(t=0\)から\(t=4t_0\)までの物体の変位を求めよ。
問3 物体の位置\(x\)と時間\(t\)の関係をグラフに表せ。

図1

解答・解説

問1 1-02-1の通り、加速度\(a=v\)-\(t\)グラフの傾き 
 図1で\(0~t_0\)では \(\displaystyle a=\frac{タテの変化v_0}{ヨコの変化t_0} =\frac{v_0}{t_0}\) これを図2の縦軸\(a\)に取る。
    \(t_0~2t_0\)では \(\displaystyle a=\frac{タテの変化0}{ヨコの変化t_0} =0\)
    \(2t_0~4t_0\)では \(\displaystyle a=\frac{タテ-v_0}{ヨコ2t_0} =-\frac{v_0}{2t_0}\)
 よって、以下の図2が   

図2

問2 1-02-1の通り、変位\(v\)-\(t\)グラフの面積
 図3は図1にⓐ、ⓑ、©の記号を割り当てたものである。
 \(4t_0\)までの変位=(ⓐ+ⓑ+©)の台形の面積
       =\(\displaystyle (t_0+4t_0)\times v_0\div 2=\frac{5}{2} v_0t_0\)
   \(\displaystyle \frac{5}{2} v_0t_0\)

図3

問3 \(t_0\)までの変位= 図3ⓐ= \(\displaystyle t_0\times v_0\div 2=\frac{1}{2} v_0t_0\) これを図4の縦軸に取る。 
   \(2t_0\)までの変位=ⓐ+ⓑ= \(\displaystyle (t_0+2t_0)\times v_0\div 2=
\frac{3}{2} v_0t_0\) 
   \(4t_0\)までの変位= \(\displaystyle \frac{5}{2} v_0t_0\) は問2で既に求めた。
 ところで1-01-1の通り、\(x\)-\(t\)グラフの接線の傾き=速度\(v\) であることに注意すると、図4が書ける。
 図4のd: \(0~t_0\)では図2より\(v\)が増えるから、\(x\)-\(t\)グラフの接線の傾きが増えていく 
    e: \(t_0~2t_0\)では\(v\)一定だから\(x\)-\(t\)グラフの傾き一定 
    f:  \(2t_0~4t_0\)では速度\(v\)が減るから\(x\)-\(t\)グラフの接線の傾きが減っていく  
 よって図4が  

図4

Posted by AKJ