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2-09-1: 干渉

重ね合わせの原理で生じる現象の第3弾 ―― 2つの波の強め合い・弱め合い「干渉」 → <例題>は2-09-22-09-3へ        

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ポイント 

干渉条件(強め合い・弱め合いの条件)  
  \(m\)を整数として、
・ S1とS2同位相の波源の場合    
  強め合いは 経路差SP\(-\)SP=\(m\lambda \)  
  弱め合いは SP\(-\)SP=\( (m+\frac{1}{2})\lambda \)  
・ S1 とS2逆位相の波源の場合、条件は逆転して
  強め合いは SP\(-\)SP=\( (m+\frac{1}{2})\lambda \)
  弱め合いは SP\(-\)SP=\(m\lambda \)  

 重ね合わせの原理に基づいて起こる現象として、今度は干渉を考えよう。振幅\(A\)の2つの波が重なって振幅\(2A\)になるのを強め合い、振幅0になるのを弱め合いといい、強め合い・弱め合いの生じる現象を干渉という。
 強め合い(図1)は、例えば1つの波の山(変位\(A\))と別の波の山(変位\(A\))が重なって合成変位\(A+A=2A \)になったり、谷(変位\(-A\))と谷(変位\(-A\))が重なって合成変位\((-A)+(-A)=-2A \)になる状況である。

図1

 弱め合い(図2)は、例えば山と谷が重なって合成変位\(A+(-A)=0 \)になる状況。

図2

 さて、水面の1点Sを叩くとSから水面波が四方八方に広がる。波の伝わる大本の点Sを波源という。水面の様子を上から捉えたものが図3。

図3

 山の部分は水面(紙面)に垂直に出っ張って実線の円のように、谷の部分は水面(紙面)に垂直にくぼんで点線の円のようになる。それぞれ山の波面谷の波面という。波面と波の進行方向(1点鎖線)は垂直で、山と山(谷と谷)の波面の間隔は1波長である。
 今度は2点S1とS2を同じタイミングで叩く。S1とS2同位相の波源(同じタイミングで振動する波源)という。波を合成する前の様子は、S1 が山の瞬間にS2も同じタイミングの山で図4のようになる。
 \(\displaystyle \)いま、1波長分を波1個と数えることにしよう。また、S1 、S2からの波をそれぞれ波1、波2と呼ぼう。ある観測点Pで波1の山と波2の山が重なって強め合うのは、図5から分かる通り、波1の中に含まれる波の数(2個)と波2の中の波の数(4個)の差がぴったり整数(2個)の場合である。

 一方、点Pで波1の山と波2の谷が重なって弱め合うのは(図6)、波1の中に含まれる波の数(2個)と波2の中の波の数(3.5個)の差(1.5個)が整数プラス\(\frac{1}{2} \)の場合である。
 つまり強め合い・弱め合いは波の数の差が整数か整数+\(\frac{1}{2} \)かで決まる
 ところが波の数の差の付いた図3図4の ←→ の部分は、波源S1、S2から観測点Pまでの距離の差SP\(-\)SPに相当する部分で、これを経路差という。波1個分の長さは1波長だから、波の数の差が整数とは、経路差が波長の整数倍ということに他ならない。
 よって同位相の波源では、強め合うのは波の数の差が整数のとき、すなわち経路差が波長の整数倍のときである。弱め合うのは波の数の差が整数+\(\frac{1}{2} \)のとき、すなわち経路差が波長の整数+\(\frac{1}{2} \)倍のときである。

 S1 とS2を逆のタイミングで叩く場合もよく出題される。これを逆位相の波源(逆のタイミングで振動する波源)という。S1が山谷山・・・と振動するならS2は谷山谷・・・と振動。S1 が山の瞬間はS2は谷である。
 もう、図7から明らかだろう。強め合い・弱め合いの条件は逆位相の波源では同位相のときと逆転し、強め合うのは経路差が波長の整数+\(\frac{1}{2} \)倍のとき、弱め合うのは経路差が波長の整数倍のときとなる。

図7

Posted by AKJ